先日、ある曲が耳に入った。
THE HIGH-LOWSの即死という曲だ。
タイトルは激しめだが、その曲の歌詞にコーチングを感じた。
『何が正しいか知らない 何が楽しいか知ってる』
という歌詞である。
これは「俺たちは正しいことよりも楽しいことをするぜ」的な意味だと思うが、非常にコーチング的である。
コーチングで大事にしたいのは、「正しいこと」よりも「楽しいこと」である。
(※「楽しい」というのは、「価値観に沿っている」という意味で捉えていただきたい)
私たちは、幼い頃から「正しいことは何か?」というティーチングを受けてきた。
多くの人の行動基準は「正しいかどうか」である。
それも、上司・親・先生・家族など自分を評価する人にとって正しいかという基準である。
つまり、自分が大事にしたい価値観よりも、評価される立場として正しいことを選ぶのだ。
その行動基準では、自分自身が主人公を生きることは不可能である。
正しいと評価されるには、自分より相手の価値観に従わざるを得ないからだ。
コーチングで大事にするのは、「その人の価値観」である。
あなたは、何を目指したいのか。
あなたは、どうやってそこへ行きたいのか。
あなたは、どのような行動を起こすのか。
すべて「相手の価値観(=楽しい)」を尊重して関わる。
「正しい」よりも「楽しい」を大事にする訳である。
コーチングでは、それが他人にとって正しいかはとりあえず脇に置いておくのだ。
まずは、その人自身の価値観に沿った答えを考える。
「その人自身が主人公として生きていく」ことがコーチングの目指すところなのだ。
『何が正しいか知らない 何が楽しいか知ってる』
このフレーズはコーチングなのである。