コーチング考察ブログ

客観的な視点から、コーチングに関する研究・考察を行ないます。

コミュニケーションスキルとしてのコーチング

 

コーチングは「コミュニケーションスキル」として活用されることが多々ある。

 

プロコーチの行うコーチングセッションではなく、仕事としてのコーチングスキルでもなく、日常生活でのコーチングがなぜ「コミュニケーションスキル」として機能するのかを考えたい。

 

日常会話の中で比較的簡単に扱える基本的なコーチングスキルは

・傾聴

・承認

・質問

である。

 

それぞれのスキルが日常生活の中でどう機能し、どのような効果があるのか。

 

 

・傾聴

コーチングでの傾聴は、「耳」「目」「心」で聴くとされる。

「ただ話を聞くだけでなく、相手の表情や仕草を見て、その裏にある気持ちにまで気を配る」ということだ。

日常生活での会話で、ここまで誰かに話を聴いてもらえるという体験はほとんどない。

一般的な会話では、相手の話を聴きながら「自分がどう返すか」を考えて、話とは関係ない何かに思いを巡らせてしまうので話の深くまで集中はしていない。

コーチングでは、表面上の言葉だけではなく、気持ちまで理解しようとして聴くのだ。

仮にあなたが家族や友人に会話をする時、上記のように自分の話を聴いてもらえたらどうだろうか。

 

・承認

コーチングの承認とは、肯定も否定もせずにありのままの相手を受け止めることである。

あなたは、誰かの話を聴く時に

「自分はこう思う(評価)」

「それは違う(否定)」

と言っていないだろうか?

コーチングでは評価も否定もせず、ただ相手の話をそのまま聴く。

一般的な会話では、何か話すたびに「自分はこう思う」や「それはこうだよ」と評価や否定が入るのが当たり前だ。

お互いが、自分の主張を伝え合いたくて会話をしているからである。

コーチングでは、常に相手の話を受け止めるのだ。

評価も否定もなく、自分の話を受け止めてくれたらどうだろうか。

 

・質問

コーチングは質問型コミュニケーションと言われるほど質問を重視する。

コーチングでの質問とは、違った角度から考えることで相手の視点を変える質問である。

一般的な質問というのは「質問者が相手の情報を知りたい時」である。

つまり、質問する側のために質問をするのだ。

コーチングでは、相手のための質問をする。

相手の視野が広がる質問。

相手がハッとさせられる質問。

会話の中から、自分自身で気付きが生まれるのだ。

 

 

以上、簡単に各スキルをまとめてみた。

 

もっとも、体験しなければ意味も分からないものではあるが、コーチングスキルとはこの程度である。

大したスキルではない。

 

しかし、思えば私たちが何も考えずに取っているコミュニケーションは真逆である。

 

人の話を聞きながら、頭の中では違うことを考え…

人の話を聞いては、「自分はこう思う」と自分の主張を押しつけ…

相手のことを探ろうとして、自分のために質問をする。

 

それが普通の会話であり、コーチングは普通の会話ではない。

 

なぜ、傾聴・承認・質問といったコーチングスキルがコミュニケーションスキルとして機能するのか。

 

そこには一切「自分のため」というエゴは存在せず、全てが「相手のため」に行われるコミュニケーションだからである。

 

「相手のために」行うコミュニケーションなのだから、信頼感・安心感・対等感・肯定感・高揚感などといったお互いの関係性にプラスとなる作用が生まれるのは当然であると言えるだろう。